にきびの原因とアクネ菌

青春のシンボルと呼ばれるにきびですが、思春期のにきびは、多くは顔にあらわれますが、皮脂の分泌が活発になることによって起こります。しかし、大人になってからできるにきびは顔だけでなく、デコルテ(首筋から胸元にかけての部位)や背中にも出てくることがあります。現在にきびに悩まされ、三十代、四十代の人が皮膚科を受診するケースが増えてきています。
大人にきびの場合も、毛穴がふさがって中に皮脂がたまってしまうことで起こることに変わりはないのですが、単に皮脂の分泌量が増えたからという原因だけではありません。大人にきびの原因には、ストレス・睡眠不足・生活リズムの乱れ・食事内容の乱れ・肌に合わない化粧品・頻回に施されるメイク・間違ったスキンケア・全身の疲労・タバコ・紫外線などが考えられます。
にきびは、これらの要因が複雑に絡み合って、アクネ菌が繁殖することで炎症を起こします。アクネ菌は、毛の根っこを覆う「毛包(もうほう)」内に常に存在する常在細菌の一種です。アクネ菌は、酸素があると生育できない性質(嫌気性)があるため、角栓によって毛穴がふさがれて酸素が減少すると、毛穴の中で皮脂を栄養として繁殖し、急激にその数を増やしていきます。増えたアクネ菌が細菌性リパーゼという酵素を生み出し、この酵素が皮脂を遊離脂肪酸(悪い脂)に変化させます。これらの酵素や悪い脂によって毛包が刺激され、赤く炎症を起こしたり、化膿を起こしたり、痛めつけられして最終的には周辺組織が破壊されてしまいます。
にきびをつくらない、進行させないためには、毛穴をつまらせないための洗顔・保湿などのスキンケアや、薬による炎症を抑える治療を行なうことに加え、ホルモンのバランスを崩さないように整える必要があります。そのためには、毎日の生活習慣を見直し、体調を整えることが大切になってきます。毛穴の炎症を抑えるだけでなく、根本的なにきびの治療には生活全般から見直す必要があります。
ただし、赤く炎症をおこした段階までくると、自己流のケアで治すのは難しくなってしまいます。早めに皮膚科のお医者さんで診断と治療を受けるようにしてください。

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にきび対策のための洗顔と保湿など

若いときのにきびがだけでなく、三十代、四十代など、どの年代のにきびであれ、自分で何かしらケアはしたほうがよいでしょう。
にきび対策の基本は、毛穴をつまらせないことと、皮膚を刺激しないことです。つまりは、にきびをつくらないようにすることと、にきびができてしまった場合でも、痕を残さないようにすることが大切なのです。にきびの原因となる皮脂や古い角質を毛穴につまらせないためには正しいスキンケアが大切ですので、にきび対策には洗顔が重要になってきます。
洗顔のポイントは、洗顔料はよく泡立てる、皮脂の多い部分から洗う、十分にすすぐ、拭き取るときは、やわらかいタオルをやさしく押し当てるなどです。洗顔フォームや石けんやは、泡立てることによって洗浄力が高まり、皮膚への刺激を軽減しますので、よく泡立てて「泡で洗う」ことを心がけてください。洗顔料は、にきび用のものや油分の少ないものを使うとよいでしょう。にきび対策には、洗顔は欠かせないケアです。1日2回、朝と晩に行ない、汗をたくさんかいたような場合には、その都度水洗いでもよいので、洗い流すようこころがけてください。
また、洗顔後は、保湿も忘れずに行なってください。皮脂が多いからと言って保湿をしないでいると、皮膚のバリア機能が低下して、炎症を起こしやすくなります。油分を補給するのではなく、水分を補給するための保湿性の高い化粧水や美容液を使用しましょう。
また、せっかくスキンケアで肌を清潔にしても、にきびを気にして指でいじったりすると炎症を起こしかねません。頬杖をついたり、髪の毛が皮膚にあたるのも同様に刺激になります。髪を束ねる、ピンでとめるなどの、顔に髪の毛が触れないように工夫をしてください。
化粧をする際は、洗顔料で簡単に落とせるタイプのファンデーションを使うとよいでしょう。重ね塗りは、必要以上ににきびに触れないためにも、避けてください。睡眠不足やストレスもにきびに悪影響を及ぼすことがわかっています。徹夜明けに肌がテカテカしていたという経験をした方も多いのではないでしょうか。睡眠不足やストレスがかかった状態が続くと皮脂の分泌が増え、皮膚があぶらっぽくなりますので、睡眠は十分にとり、ストレスもうまく発散して、にきびを悪化させないようにしましょう。

炎症性・非炎症性の場合のにきび治療とケミカルピーリング

にきびは、きちんとした病院で診察をうけ、治療をしておくことをお勧めします。
赤く腫れて炎症が起きている場合は、主に細菌に直接はたらきかける抗生物質が用いられます。にきびの数が少ない場合には外用薬だけで対応し、多いときは内服薬と外用薬を併用します。外用薬の抗生物質には、クリンダマイシンやナジフロキサシンが用いられ、軟膏、クリーム、ローションといったタイプがあります。
内服薬の抗生物質は、マクロライド系抗菌薬とテトラサイクリン系抗菌薬よく用いられ、これらはにきび菌に直接作用するほか、抗炎症作用ももっています。原則として2週間に1度の診察をして、様子を見ながら、内服薬の量を減らしたり、外用薬だけの使用に切り替えていきます。
非炎症性のにきびの場合の治療は、皮脂の分泌を抑えて毛穴に詰まった皮脂を出やすくしてやることで症状が改善されていきます。治療にはホルモン剤や外用薬イオウが用いられます。ホルモン剤として用いられるジオール、メサルモンFは、皮脂の分泌を抑える作用があるとされています。また、イオウを含むローションを塗る方法では、毛穴を開き、詰まった皮脂を出やすくしますが、イオウには皮膚が乾燥してしまう、黄色い粉が浮いてくるため外出時には使いづらいというデメリットがあります。
クレアラシルのような薬は、イオウとレゾルシンを含んでいて、比較的使いやすいようです。
しみやくすみ、しわを取り除くための美容目的で行なわれることが多いケミカルピーリングですが、にきびの治療としても注目を集めています。ケミカルピーリングは、皮膚の表面に化学薬品を塗って新陳代謝が悪くなった角質をはがして再生を促し、新しい肌を再生させる治療法のことを言います。
にきびは毛穴が詰まることで起こる病気ですが、毛穴の詰まりというのは、皮膚の角質が形成異常で厚くなり、毛穴の出口を塞ぐことで起こります。そこで厚くなった角質を、化学薬品を塗ることで化学的に溶かしていくことで毛穴のつまりが改善され、皮脂も出てきやすくなります。ケミカルピーリングにかかる時間は、症状によっても異なりますが、準備から保湿まで含めるとおよそ30分間ほどですが、1回の治療で完治するほどの効果はないため、何回が繰り返して受ける必要があります。費用は病院によって異なりますが、保険の適用にはなりませんので、おおよそ1回1万円前後でしょう。皮膚科専門医のいる施設で受けるのがよいでしょう。

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Copyright © 2008 悩みの多いにきびの原因と対策・にきびの治療法について